多用途に使える航空レーザー計測

地図と言えば一般には地上の様子を真上から見る形の平面図が、おなじみですが、他にもいろいろなスタイルがあります。特定の方角から日差しが当たっている様子を再現した印影図、任意の地点からまるで鳥が地上を見下ろしているかのような鳥瞰図などがこれに該当しますが、これらに共通するのはいずれも地上の様子を立体的に描いているということです。こうした地図の作製に欠かせないのが、航空レーザー計測と呼ばれる技術です。レーザー光は、照射されると対象物に向かってまっすぐに進み、反射されてまたまっすぐに戻ってくるという特性を有しています。

したがって、照射されてから戻ってくるまでの時間に光の速さを乗じると、対象物までの距離が分かりません。この原理を利用したのが、レーザー計測です。航空レーザー計測ではレーザー計測機を航空機に搭載し、飛行しながら地上に向けてレーザーを照射します。するとそれぞれの照射地点から地上までの距離、すなわち標高を記録することができます。

この作業を繰り返すことで、飛行経路に当たる地域一帯の地形を立体的に把握することが可能になります。航空レーザー計測によって得られた地上のデータは、さまざまな分野に活用できます。地図の作製はもちろんのこと、大規模な地域開発を行う際には作業計画を策定する際の基礎資料になりますし、同じ地域を定期的に計測し、土砂崩れなどの災害の兆候を読み取って防災計画に生かすなどの利用法もあります。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *